2014年09月12日

【その2】湿気とカビとホコリの切っても切れない関係を切ってみる

湿気シリーズ前回の続きです。
玄関土間続きの納戸問題を取り上げ、湿気とカビとホコリの関係で感じたことを書いてみます。

うちには玄関土間続きの納戸があります。

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玄関からそのまま納戸へ入ることができますので、持ち帰った濡れた傘をパッと広げることもできますし、アウトドア用品が入ったキャリア付きのバッグをドーンとそのまま収納することもできます。ゴミ出しの前日にゴミをまとめて置いておくこともでき、なかなか優秀です。階段下まで納戸にしてもらったので、結構な収納力があります。

しかし、家の中でカビ問題が一番発生しやすい場所でもあります。

なぜなら、

・地面に近く、湿気が上がりやすい
・風や日を入れるのが難しい

というハンディがあるからです。

その上、「わーい、いっぱい収納できるから詰め込んじゃえ!」と物を入れるだけ入れて忘れていたり、めったに使わない季節限定品が置いてあったりするわけですから、どうしてもホコリが積もりがちです。

他の生活スペースは毎日掃除をしますから、湿度が高くてもそうそうカビが生えるものではありません。毎日掃除をしない細かい場所であっても、「あ、いけね、カビ?」と目につけば、すぐ掃除できますしね。でもね、暗い納戸を毎日覗いて物を拭いて掃除できるかといえば、まあ、私には無理です。ざっくりとした掃き掃除はしてますけどね。

そうなると、カビにとっては「いえーい、納戸最高だぜ!」ということになります。

下記、9月とある日の納戸の湿度です。残念なことに、お世辞にも納戸に適した湿度だとは言えません。海と山に囲まれた土地ですから仕方ありません。

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測定した日、外は晴れ。ちなみにこの日は屋外も屋内リビングもほぼ同じ湿度でした。このように納戸と湿度が同じくらいの日もあれば、納戸だけ10%ほど高い時もあります。残念ながら、納戸だけ湿度が低いという日はありません。

(あ、ところで、誤解のないように申し上げておきますが、納戸の中の壁や土間床が結露して湿っていたり、建物そのものにカビが生えていることはございません。きちんと施工して頂いている証拠です。ここでは住まい手の管理上の問題を述べています)

さて、そんな土間納戸は高湿度の夏の間、やはり「どうも臭いがおかしい」ということになります。いわゆる「カビ臭」というものです。特にこの夏はお盆の時期に未だかつてない長期間(7日間)も家を空けてしまい、屋内の通風が閉ざされてしまったため、少々面倒なことになってしまいました。高湿度の土地で、特に夏は強い海風が家を直撃するのに、7日間閉めっぱなしって、やばいよねえ・・・と実感。

そうなると、もう大掃除するしかありません。納戸の中のものを全部引っ張りだしました。

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すっからかんになった納戸は、掃き掃除をした後に水を流し、デッキブラシでゴシゴシ。その後はお日様を入れたり、扇風機を回して乾燥に努めました。その結果、納戸内の臭いは正常になりました(笑)

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そして外に引っ張り出した物のうち、不要な物は処分し、収納する物は拭いたり洗ったりしました。棚や靴箱も全部洗い流して日に当てました。こうして、引っ張り出した物たちのおかしな臭いはきれいサッパリし、乾燥させた納戸へ収まりました。

クリーーーーーーーン!!

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でも、これで安心はできません。納戸を掃除したところで、湿度が低くなるかといえば、NOです。除湿に炭を置いておくのも、おそらくほとんど効果がありません。たぶん置きっぱなしになった炭にホコリが積もってカビが生えるでしょう。我が家で炭などを除湿に使うなら、靴箱の中、入れ物の中に置いて補助的な役割を担ってもらうのが妥当でしょうか。色々と考えた結果、もっと強制的に湿度を下げる必要ありと判断し、この度、除湿器を導入しました。

すごいです。
なんせ、空気中の水分がジャブジャブ水になってタンクに溜まっていき、湿度がどんどん下がります。その日の湿度にもよりますが、朝スイッチを入れて夕方には3.5Lの水が溜まり、庭にザバーっと撒いて植物に水やりできるほどです。湿度は15%〜20%ほど下げることができ、今のところ除湿器稼働中は50%〜60%代後半に保つことができています。

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これで納戸はかなり良い(カビが生えにくい)環境になりました♪♪

今後の課題は次の通り。

● 除湿器を稼働させる時間や季節を調整していく
● 物を極力増やさない
● それぞれの物に適した収納方法にする
● 通気をさらに大切にする
● 掃除の頻度を再考する

つまり、湿気とカビとホコリがコラボしにくい環境にしてあげることが大切なんでしょうね。そのバランスをどうとるかは各家それぞれにあれこれ試していくしかありません(カビの菌は空気中に普通に浮遊しており、日本の住宅の中には300種類以上のカビが存在しているようですから)。海と山に住む自然の恩恵を受ける一方で避けて通れない不都合な湿気やカビの問題が当然存在します。それも込みで楽しめるよう、湿気とカビとホコリの切っても切れない関係を切っていくぞー!

家の中の環境は住む地域、家の造りや素材、間取りやライフスタイルなどに大きく左右されます。カビの問題ひとつとっても、家によって全く異なるのですから、住まい手は知恵を絞って暮らしていく必要があります。「こんな家を建てたから大丈夫」「こんな設備や装置があるから大丈夫」という完全な保証はどこにもありません。自分の住む家は自分できちんと管理していきたいものですね。そう自分で自分に言い聞かせた葉山3回目の夏でした(笑)

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posted by 葉山の家 at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 湿気の話

2014年09月05日

【その1】湿気とカビとホコリの切っても切れない関係を切ってみる

日本は高温多湿ですから、クローゼットや押入れのカビ臭、地下室やガレージの湿気対策など悩ましいことがいっぱいですね。RC造りのマンションで室内はビニールクロスと新建材、湿気を吸わなくてベタつくのよねえ、なんて話も耳にします。自然素材の家は湿気を吸ってくれて過ごしやすいなんて話もこれまたよく聞きます。

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ところで、木の家は湿気を吸ってくれるから、家の中にカビが生えないと思ってます?
生えますよ!
だって、うちに生えたから。

確かに木の家はよく湿気を吸ってくれます。

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そりゃもう、海・山からのたっぷりな湿気をがっつり吸ってくれているので、夏は梁などホゾ部分に幾分の隙間もありませんし、床板はピッチピチに詰まっています。床や壁が湿気っぽいこともまったくなく、とても優秀です。

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しかし、残念ながら室内の湿度を60%に下げることはできません。

おまけに、体が湿気に慣れてくると、体感湿度はまるであてになりません。例えば、我が家で「今日は何だか蒸し暑いねえ」と湿度計を見てみると、90%以上の湿度で計測不能になっていたり、「今日はサラサラしてて気持ちいい」と思うと75%、「今日は乾燥しててカサカサするなあ」と感じたら65%だったりするのですから。

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そんな高湿度の中、人間(私)が湿気音痴の状態でノホホンとしている間にカビはウキウキしながら大増殖しているわけです。

ここで「えー 木の家はいいって聞いてるのに!」と言いたくなるかもしれませんが、怒るはちょっと待ってください。

誤解があるといけませんので、きちんと説明すると「木そのものにカビが生えるのではなく、木についた汚れやホコリが湿気を吸って、そこにカビが生える」というのが我が家の屋内状況です。

そう、ホコリね。
かなり曲者です。

乾燥している東京で暮らしている時と同じタイミングで掃除をしていると、移住者はこのトラップにハマります。東京で「そんなところ、超たまにしか掃除しねーよ」という場所や物に短期間でカビが生えるわけです。「えーそこ!?」というところに。

我が家の失敗例↓↓

●春先、冬物をクリーニングに出すのが遅れるとあっと言う間にカビだらけになる
 (クリーニングの割引デーは来月だから、もうちょっと待っておこう!なんてしてるとダメ)

●普段使わない靴やカバンにカビが生える。革とか布はあっという間。何度洗って日に当て、木の靴箱に入れもカビ生える。

●カーテンにカビ。引き違い窓でいつも同じ方の窓ばかり開けていると、そのカーテンに外からのホコリと湿気が付着し、カビが生える。エアコンをあまり使わず、窓を開けている時間が長いというのもあるし、海から強風が吹くと、網戸があっという間にホコリだらけになり、そのホコリがカーテンにつきやすいということも。

窓辺においてある写真立ての裏。写真立て表面は時々拭き掃除をするが、裏まで拭いてなかったら、そこについたホコリが窓から入る湿気をすってカビが生える

という感じです。

しかし、ここで「うわ、最悪やん」と思ってはいけません。屋内環境のバランスが崩れているだけですから、そこを正してあげればよいはずです。

葉山の夏を3回過ごした結果、

@ まず通気を確保。湿気がたまらないように。
(海風のように湿気があっても風を通している方がいい気がする。風の入り口と出口がないと風が通らないので、換気扇だけ回すのはあまり意味がないように感じる。)

A 物はできるだけ少なく(多いとその分通気も悪く、ホコリもたまる)、めったに使わないものやカビの生えやすいものは収納場所と方法を再検討するべし。

B こまめな見回りと必要に応じた掃除・洗濯

がポイントかなあ、と思います。

とはいえ、ホコリを拭きとって風を通してもカビの大好きな湿気は残ったまま。
さあ、どうしましょう!

その取り組みは次回へ続く

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posted by 葉山の家 at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 湿気の話